交通事故の裁判にかかる費用の相場は？

交通事故が起こった場合、過失割合や損害賠償額が争われるケースでは裁判所の判断を仰ぐ必要があります。裁判をするには費用がかかりますが、その費用はケースによって異なります。ここでは、交通事故の裁判にかかる費用の相場について説明します。

裁判にかかる費用の内訳は以下の通りです。

弁護士費用

裁判所手数料

実費（調査費用、鑑定費用など）

弁護士費用は、弁護士の報酬と手数料で構成されます。報酬は成功報酬制が一般的で、損害賠償額の一定割合が支払われます。手数料は、着手金と報酬金で構成されます。着手金は事件を受任した時点で支払い、報酬金は勝訴した場合に支払われます。

裁判所手数料は、訴状の提出や審理ごとに発生します。手数料の額は、請求金額や審理の種類によって異なります。

実費は、事件の調査や鑑定にかかる費用です。たとえば、事故現場の調査費用、医師の診断書代、鑑定人の鑑定料などが含まれます。

交通事故の裁判にかかる費用の相場は、一般的に100万円～300万円程度です。ただし、争点が多い場合や長期化する場合は、さらに高額になることもあります。裁判費用は、勝訴した場合には相手方から回収できる可能性があります。

裁判にかかる費用を負担できない場合は、法テラスなどの無料法律相談サービスを利用することもできます。法テラスでは、一定の基準を満たす低所得者に対して、弁護士費用の一部を立て替える制度があります。

交通事故の裁判は複雑な手続きを伴います。費用面だけでなく、精神的な負担も大きくなる可能性があります。裁判をするかどうかについては、弁護士に相談し、メリットとデメリットを十分に検討した上で決断することが重要です。