高次機能障害者認定の手続き方法は？

交通事故で高次機能障害を負われた方にとって、障害年金や介護保険などの各種給付金の受給は重要な生活支援となります。しかし、これらの給付を受けるためには、事前に指定医による「高次機能障害認定」を取得する必要があります。

高次機能障害認定の手続き方法

高次機能障害認定の手続きは、以下のステップで行います。

1. 指定医の受診

厚生労働省指定の「高次脳機能障害等に関する認定医」を受診し、診断を受けます。指定医のリストは、厚生労働省のウェブサイトで確認できます。

2. 診断書の作成

指定医が、高次機能障害についての診断書を作成します。診断書には、障害の程度や症状の詳細などが記載されます。

3. 申請書の提出

診断書が作成されたら、居住地の障害者福祉保健課に「高次機能障害認定申請書」を提出します。申請書は、役所の窓口やウェブサイトから入手できます。

4. 認定審査

申請書と診断書は、障害者福祉保健課を通じて都道府県認定審査会に送付されます。審査会は、診断書に基づいて障害の程度を審査します。

5. 認定結果の通知

審査会の結果に基づき、障害の程度に応じた認定区分が決定されます。認定結果は、申請者に通知されます。

高次機能障害認定を受けるには、指定医の受診から認定結果の通知まで、通常数か月程度の時間がかかります。また、認定結果は症状の程度によって異なるため、全員が認定を受けられるとは限りません。認定を受けられなかった場合は、不服申し立ての手続きを行うことも可能です。