事故の後遺障害等級はどのように認定する?

 2024-07-21    58  

交通事故で後遺障害が残ってしまった場合、後遺障害等級を認定してもらうことで、補償を受けることができます。後遺障害等級は、認定基準に基づいて、後遺障害の程度に応じて1級から14級まで14段階に分けられます。

認定基準

後遺障害等級の認定基準は、以下の3つの要素で構成されています。

 事故の後遺障害等級はどのように認定する?

  • 障害の程度
  • 日常生活への支障の程度
  • 就労能力の喪失の程度

障害の程度

障害の程度は、後遺症の症状や機能障害の程度によって判断されます。

日常生活への支障の程度

日常生活への支障の程度は、日常生活動作(食事、入浴、排泄など)がどれだけ困難になっているかによって判断されます。

就労能力の喪失の程度

就労能力の喪失の程度は、後遺症が就労能力にどれだけ影響を与えているかによって判断されます。

これらの要素を総合的に考慮して、医師が後遺障害等級を認定します。

認定手続き

後遺障害等級の認定手続きは、以下の手順で行われます。

  1. 交通事故から1年経過後に、医師が後遺障害診断書を作成する。
  2. 後遺障害診断書を自賠責保険会社に提出する。
  3. 自賠責保険会社が医師会に審査を依頼する。
  4. 医師会が後遺障害等級を認定する。

認定までに時間がかかることがありますので、早めに手続きを開始することが重要です。

等級と補償内容

後遺障害等級によって、受けられる補償内容が異なります。

等級 補償内容
1~6級 後遺障害一時金、逸失利益補償年金
7~10級 後遺障害一時金、逸失利益補償金、傷害慰謝料増額金
11~14級 後遺障害一時金、傷害慰謝料増額金

また、後遺障害等級が認定されると、介護が必要となる場合には介護費用の補償も受けられます。

まとめ

交通事故の後遺障害等級は、後遺症の程度や日常生活への支障などの要素を総合的に考慮して認定されます。後遺障害等級によって受けられる補償内容は異なりますので、早めに認定手続きを開始し、適切な補償を受けられるようにすることが大切です。

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