後遺障害の賠償請求、手続きはどのようにすればいいですか？

交通事故に遭い、後遺障害が残ってしまった場合、適正な賠償を受けることが重要です。後遺障害の賠償請求には、複雑な手続きが伴います。ここでは、日本交通事故弁護士の視点から、後遺障害賠償請求の手順をわかりやすく解説します。

後遺障害等級の認定

後遺障害の賠償請求を行うためには、まず後遺障害の等級を認定してもらう必要があります。後遺障害等級は、事故による障害の程度に応じて14段階に分類されています。等級認定は、医師による診断書と後遺障害診断書を提出することで行われます。

自賠責保険への申請

自賠責保険に加入している車両が事故を起こした場合は、自賠責保険から後遺障害補償を受けることができます。自賠責保険への申請期限は、事故日から3年です。申請に必要な書類は、後遺障害診断書、診断書、委任状などです。

任意保険会社への請求

自賠責保険だけでは十分な補償が得られない場合は、任意保険会社にも請求することができます。任意保険の補償内容は保険会社によって異なるため、契約内容を確認しておきましょう。任意保険会社への請求期限は、事故日から1年～2年です。

損害賠償額の算定

後遺障害等級と自賠責保険?任意保険の補償内容に基づき、損害賠償額が算定されます。損害賠償額には、逸失利益、治療費、慰謝料、付添費などさまざまな項目が含まれます。

示談交渉

損害賠償額が算定されたら、加害者側と示談交渉を行います。示談交渉では、賠償金額や支払方法について話し合われます。示談が成立すると、改めて自賠責保険?任意保険会社に請求を行います。

裁判手続き

示談交渉がまとまらない場合は、裁判手続きに進むことになります。裁判では、後遺障害の程度や損害賠償額について争われます。裁判は時間がかかり、精神的負担も大きいため、できるだけ示談で解決することを目指しましょう。

後遺障害の賠償請求は、複雑で時間もかかる手続きです。交通事故弁護士に相談することで、スムーズかつ適正な賠償請求を行うことができます。事故に遭われてお困りの方は、ぜひ交通事故弁護士にご相談ください。