交通事故などで肩の脱臼をしてしまうと、激痛や変形などが現れ、日常生活に支障をきたしてしまいます。肩の脱臼は、適切な治療を行わなければ、再発する可能性が高く、後遺症が残ることもあります。そのため、肩の脱臼をしたら、すぐに整形外科を受診することが大切です。

肩の脱臼の治療方法

肩の脱臼の治療は、脱臼した骨を元の位置に戻す「整復」が基本となります。整復は、鎮痛剤や麻酔を使用した上で、医師が手技によって行います。整復後、脱臼した部分が元の位置に戻っているかを確認するために、レントゲン撮影を行います。

整復後は、脱臼した部分を固定するため、三角巾や装具を使用します。固定期間は、脱臼の程度によって異なりますが、一般的には2～3週間です。固定期間中は、脱臼した部分を安静にして、無理に動かさないことが大切です。

固定期間が終わったら、リハビリテーションを行います。リハビリテーションでは、脱臼した部分の可動域を回復させ、筋肉の機能を回復させるための運動を行います。リハビリテーションは、脱臼の再発予防にも効果的です。

肩の脱臼の予後

肩の脱臼の予後は、脱臼の程度や治療法によって異なります。適切な治療を行えば、ほとんどの場合、肩の機能は回復します。しかし、脱臼を繰り返したり、治療が遅れたりすると、後遺症が残る可能性があります。

後遺症

肩の脱臼の後遺症としては、以下のようなものがあります。

可動域制限 筋力低下 不安定感 痛み 再発

後遺症を予防するためには、適切な治療を受けることが大切です。また、リハビリテーションをしっかりと行い、脱臼した部分を安静にすることも重要です。