交通事故に遭ってしまった場合、怪我の治療には多額の費用がかかります。では、その治療費はどのように支払われるのでしょうか？

自賠責保険

交通事故で被害者になった場合、加害者の加入する自賠責保険から治療費が支払われます。自賠責保険は強制保険ですので、すべての自動車に加入が義務付けられています。自賠責保険から支払われる治療費は、原則として無制限です。

任意保険

自賠責保険だけでは治療費が足りない場合や、加害者に自賠責保険に加入していない場合などは、被害者の任意保険から治療費が支払われます。任意保険は自賠責保険とは別の保険ですので、加入が義務付けられていません。ただし、治療費を十分に補償したい場合は、任意保険への加入がおすすめです。

労災保険

交通事故が業務中に発生した場合、労災保険から治療費が支払われます。労災保険は会社が加入している保険で、業務中に被災した従業員に対する補償が受けられます。労災保険から支払われる治療費も、原則として無制限です。

健康保険

交通事故の治療費は、健康保険からも支払われます。ただし、自賠責保険や任意保険から治療費が支払われている場合は、健康保険から支払われる治療費は差し引かれます。

交通事故の治療費は、自賠責保険、任意保険、労災保険、健康保険のいずれかから支払われます。どの保険から治療費が支払われるかは、事故の状況によって異なります。治療費の支払い方法についてお悩みの方は、弁護士にご相談ください。