交通事故には、物損事故と人身事故の2種類があります。どちらも自動車が関係する事故ですが、その内容や対応は大きく異なります。ここでは、物損事故と人身事故の違いについてご説明します。

物損事故とは？

物損事故とは、自動車同士が衝突したり、自動車が他の物体に衝突したりして、物だけが損傷した事故を指します。人的な被害は発生していません。物損事故の場合、保険会社への連絡や警察への届け出は必要ありません。当事者同士で示談交渉を行い、修理代や損害賠償金を支払うことになります。

人身事故とは？

人身事故とは、交通事故によって人が負傷したり死亡したりした事故を指します。物損事故とは異なり、人的被害が発生しています。人身事故の場合、警察への届け出と救急車の要請が義務付けられています。また、保険会社にも連絡し、損害賠償請求の手続きを行う必要があります。

物損事故と人身事故の違い

物損事故と人身事故の違いをまとめると次のようになります。

• 物的損害の有無：物損事故は物だけが損傷しますが、人身事故は人に被害が発生します。
• 警察への届け出：物損事故は届け出不要ですが、人身事故は届け出が義務付けられています。
• 保険会社への連絡：物損事故でも保険会社に連絡した方がよいですが、人身事故の場合は連絡が必須です。
• 示談交渉の有無：物損事故では当事者同士で示談交渉ができますが、人身事故では示談交渉の前に保険会社とのやり取りが必要です。

まとめ

物損事故と人身事故では、損害の程度や対応が大きく異なります。交通事故に遭われた場合は、まずは警察への届け出と救急車の要請を優先してください。また、保険会社への連絡も忘れずに行ってください。事故後の対応を適切に行うことで、被害を最小限に抑えることができます。