交通事故に遭うと、後遺障害が残るケースがあります。後遺障害とは、事故後も残る身体的または精神的な障害のことを指します。後遺障害の程度によって等級が認定され、等級に応じて補償額が決定されます。

後遺障害等級認定の流れ

後遺障害等級認定の流れは以下の通りです：

1. 医療機関の診断書取得

事故後に病院で診察を受け、診断書を作成してもらいます。診断書には、後遺障害の症状や程度が記載されています。

2. 自賠責保険会社への申請

診断書ができたら、自賠責保険会社に後遺障害認定の申請を行います。申請書に診断書を添付して提出します。

3. 後遺障害認定委員会での審査

自賠責保険会社が申請を受理すると、後遺障害認定委員会が審査を行います。委員会は医師や弁護士など専門家で構成されており、診断書の内容や症状の程度を審査します。

4. 等級認定結果の通知

委員会が審査を終えると、後遺障害等級認定結果が通知されます。認定結果には、後遺障害の等級と補償額が記載されています。

異議申し立て

認定結果に納得できない場合は、異議申し立てを行うことができます。異議申し立ては、認定結果の通知から30日以内に行う必要があります。異議申し立てが認められると、再審査が行われます。

注意点

後遺障害等級認定には、以下のような注意点があります：

診断書の作成は慎重に

後遺障害等級認定の審査は、診断書の内容がベースとなります。診断書の作成は慎重に行い、後遺障害の症状や程度を正確に記載してもらうことが重要です。

申請期限を守る

後遺障害認定の申請には期限があります。認定結果に納得できない場合は、期限内に異議申し立てを行う必要があります。

弁護士の相談を検討する

後遺障害等級認定の手続きは複雑です。弁護士に相談して、手続きに関するサポートを受けることを検討してください。

交通事故に遭い、後遺障害が残った場合は、適切な手続きを踏んで後遺障害等級認定を受けることが大切です。的確な補償を受けるために、上記の流れや注意点を理解しておきましょう。