交通事故後、後遺症を考慮した示談金の交渉方法は？

交通事故の被害者の中には、事故後遺症に悩まされる方も少なくありません。後遺症があると、治療費や休業補償だけでなく、精神的苦痛も大きく、示談金の交渉にも影響が出ます。そこで、この記事では、後遺症を考慮した示談金の交渉方法について解説します。

1. 後遺症の診断書を確保する

後遺症の程度を証明するためには、医師の診断書が必要です。診断書には、事故によるケガの状況、後遺症の詳細、治療期間や治療費などが記載されています。後遺症が重いほど、示談金の額も高くなりますので、正確な診断書を確保することが重要です。診断書は、治療を担当した病院やクリニックから発行してもらえます。

2. 後遺症による影響を具体的に示す

交渉では、後遺症が日常生活や仕事にどのような影響を与えているかを具体的に示すことが大切です。例えば、歩行困難で通勤が困難になった、家事ができなくなった、精神的に不安定になった、などです。具体的な影響を証明するために、日記やメモなどで記録しておくとよいでしょう。

3. 弁護士に相談する

後遺症が重い場合や、示談金の交渉が難航している場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。弁護士は、後遺症の程度を評価し、適切な示談金を算出するための情報を収集してくれます。また、交渉の代理人として相手方と交渉することもできます。

4. 交渉のポイント

示談金の交渉では、以下のポイントを押さえることが重要です。

• 後遺症の程度に応じた適正な示談金を要求する
• 治療費、休業補償だけでなく、慰謝料や逸失利益も考慮する
• 後遺症による日常生活や仕事への影響を具体的に主張する
• 相手方の主張にも耳を傾け、妥協点を模索する

後遺症を考慮した示談金の交渉は、慎重に進める必要があります。適正な示談金を受け取るためには、適切な診断書を確保し、後遺症の影響を具体的に示すことが大切です。また、必要に応じて弁護士に相談し、専門的なサポートを受けることも検討しましょう。