事故でむちうちの嘘はバレますか？

交通事故でムチウチ症を患ってしまった場合、後々になって症状を偽っていたことがばれないか心配になりますよね。実は、ムチウチ症の嘘を見破ることは、意外と難しいと言われています。

症状の客観的証拠が少ない

ムチウチ症は、レントゲンやMRIなどの検査では異常が見つからない「非器質的損傷」です。そのため、症状の程度を客観的に評価することができません。加害者側が嘘を疑っても、それを証明することは困難です。

主観的な訴えが重視される

ムチウチ症の診断は、患者の主観的な訴えが重視されます。つまり、患者が首や肩の痛みを訴えれば、それが嘘であることを否定するのは難しいのです。ただし、症状が過剰に誇張されている場合や、日常生活に支障をきたしていないのに重度の症状を訴える場合は、嘘が疑われる可能性があります。

通院状況や治療内容

通院状況や治療内容も、嘘を見破る手がかりになります。短期間で頻繁に通院したり、治療内容が過剰だったりする場合は、症状を偽っている疑いが強くなります。逆に、通院を怠ったり、治療を拒否したりする場合は、嘘ではないと判断される可能性が高くなります。

他の症状との整合性

ムチウチ症の症状は、他の症状と整合性が取れている必要があります。例えば、首の痛みが激しいのに、日常生活に支障がないというのは不自然です。他の症状との整合性を考慮することで、嘘を見破る確率を高めることができます。

嘘をつくと不利になることも

ムチウチ症の嘘がばれてしまうと、以下のような不利益を被る可能性があります。

• 保険金や慰謝料の減額
• 信用失墜
• 精神的負担の増大

以上の点を踏まえると、ムチウチ症の症状を偽ることは、あまり得策とは言えません。正直に症状を訴え、適切な治療を受けることが、最善の選択です。