交通事故以外で後遺障害等級はどのように認定されますか？

交通事故以外の不法行為によって後遺障害等級が認定されるためには、以下の要件を満たす必要があります。

① 加害者側の過失

後遺障害の認定を受けるためには、加害者に過失があることが必要です。過失とは、不注意や注意義務違反などにより、他人に損害を与えたことを指します。例えば、飲食店での食中毒や、医療行為におけるミスなどが該当します。また、過失がなくても故意による不法行為であれば、後遺障害等級の認定を受けることができます。

② 被害者側の損害

後遺障害の認定を受けるためには、被害者に損害が認められる必要があります。損害とは、身体的?精神的な障害や、その障害によって生じた経済的損失のことを指します。身体的障害としては、骨折や脳挫傷などが挙げられます。精神的障害としては、PTSDや鬱病などが挙げられます。経済的損失としては、治療費や休業補償などが挙げられます。

③ 加害行為と損害との因果関係

後遺障害の認定を受けるためには、加害行為と損害との因果関係が認められる必要があります。因果関係とは、加害行為がなければ損害が発生しなかったことを指します。例えば、加害者が飲食店を経営しており、不衛生な食品を提供した結果、来店した客が食中毒を発症した場合、加害行為と損害との間に因果関係が認められます。しかし、加害者が飲食店を経営していたものの、客が別の店で不衛生な食品を食べた結果、食中毒を発症した場合には、加害行為と損害との間に因果関係が認められません。

認定手続き

後遺障害等級の認定は、以下の手順で行われます。

1. 医療機関で後遺障害診断書を作成してもらう。
2. 診断書を損害保険会社または加害者側に提出する。
3. 損害保険会社または加害者側が後遺障害等級を認定する。

後遺障害等級の認定に不服がある場合は、異議申し立てを行うことができます。