2025-03-05 19
では、どのような場合に10対0の事故でも賠償金がスムーズに支払われないのでしょうか。主な理由として、以下の点が挙げられます。
10対0の事故であっても、過失割合以外の点で争いが生じることがあります。例えば、以下の様なケースです。
* 事故と怪我の因果関係:事故によって怪我を負ったのか、それとも元々持病があったのかなど、事故と怪我の因果関係が争われる場合があります。 * 治療の必要性?相当性:治療期間が長すぎる、または治療内容が過剰であるなど、治療の必要性や相当性が争われる場合があります。 * 休業損害の立証:休業損害を請求する場合、休業したことや休業による収入減を証明する必要があります。この立証が不十分な場合、休業損害の支払いが認められないことがあります。これらの争点については、被害者側が積極的に証拠を収集し、主張を立証する必要があります。
保険会社は、できるだけ賠償金を抑えようとする傾向があります。そのため、10対0の事故であっても、様々な理由をつけて賠償金を減額しようと交渉してくることがあります。例えば、以下のようなケースです。
* 慰謝料の減額:保険会社は、独自の基準で慰謝料を算出し、裁判基準よりも低い金額を提示することがあります。 * 過失相殺の主張:10対0であるにも関わらず、被害者にも何らかの過失があったと主張し、過失相殺を求めてくることがあります。 * 示談交渉の打ち切り:保険会社が一方的に示談交渉を打ち切ってくることがあります。このような保険会社の対応に対しては、弁護士に相談し、適切なアドバイスや交渉の代行を依頼することが有効です。
交通事故に遭われた場合は、たとえ10対0の事故であっても、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士に相談することで、以下の様なメリットがあります。
* 適切な賠償金の算定:弁護士は、法的根拠に基づいて適切な賠償金を算定することができます。 * 保険会社との交渉代行:弁護士は、保険会社との交渉を代行し、被害者の権利を守ります。 * 紛争解決:示談交渉が難航した場合、訴訟などの法的手段を通じて紛争を解決することができます。特に、後遺障害が残るような重大な事故の場合には、弁護士のサポートが不可欠です。交通事故に遭われた際には、早めに弁護士に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。
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