2025-03-08 28
肩関節は、上腕骨の骨頭と肩甲骨の関節窩という受け皿で構成されており、非常に可動域の広い関節です。しかし、その可動域の広さゆえに、脱臼しやすいという弱点も抱えています。脱臼とは、この上腕骨の骨頭が関節窩から外れてしまう状態を指します。重脱臼とは、単純に骨頭が外れるだけでなく、周囲の靭帯や筋肉、神経などが大きく損傷している状態を指します。
肩が重脱臼した場合、以下のような症状が現れることがあります。
* **激しい痛み:** 脱臼した瞬間に激しい痛みを感じます。痛みの程度は個人差がありますが、通常、動かすことが困難になるほどの痛みです。 * **肩の変形:** 肩の形が明らかに変わります。本来あるべき丸みがなくなり、凹んで見えることもあります。 * **運動制限:** 肩を動かすことがほとんどできなくなります。無理に動かそうとすると、さらに痛みが強くなります。 * **痺れや麻痺:** 脱臼の際に神経が圧迫されると、腕や手に痺れや麻痺を感じることがあります。 * **腫れや内出血:** 脱臼した部分が腫れたり、内出血が見られることがあります。これらの症状は、脱臼の程度や損傷部位によって異なります。しかし、いずれにしても早期に医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
重脱臼の治療は、まず脱臼した肩関節を元の位置に戻す整復から始まります。整復は、医師が手で行う場合と、麻酔をかけて行う場合があります。整復後には、損傷した靭帯や筋肉の回復を促すために、ギプスや装具で固定を行います。固定期間は、損傷の程度によって異なりますが、通常数週間から数ヶ月程度です。
また、重脱臼の場合、靭帯や腱板などの損傷が大きいことが多いため、手術が必要になることもあります。手術では、損傷した組織を修復し、肩関節の安定性を高めることを目的とします。手術の方法は、関節鏡手術と切開手術があり、損傷の程度や患者の状態によって選択されます。
重脱臼の治療において、リハビリテーションは非常に重要な役割を果たします。固定期間中は、肩関節を動かすことができないため、筋肉が衰えてしまいます。リハビリテーションでは、肩関節の可動域を回復させ、筋力を強化し、日常生活やスポーツへの復帰を目指します。リハビリテーションは、理学療法士の指導のもと、段階的に行われます。
リハビリテーションを怠ると、肩関節の可動域制限や筋力低下が残り、再脱臼のリスクが高まる可能性があります。そのため、医師や理学療法士の指示に従い、根気強くリハビリテーションに取り組むことが大切です。
肩の重脱臼は、適切な治療とリハビリテーションを行うことで、元の状態に戻ることが可能です。しかし、放置すると後遺症が残る可能性もあります。もし肩に強い痛みを感じたり、肩の形が変わっていると感じたら、すぐに専門医に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。
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