2024-10-30 3
交通事故で肩を脱臼した場合、痛みは激しく、日常生活にも支障が出ます。脱臼した肩を適切に治療しないと、痛みや機能障害が残る可能性があります。そこで今回は、肩脱臼の痛みが取れない場合の治療方法について解説します。
脱臼した肩は、自然治癒力で元の位置に戻ることもあります。そのため、初期治療としては、固定、安静、冷却、消炎鎮痛剤の投与による「保存療法」が行われます。固定には、三角巾やシーネを使用します。安静にすることで、肩の動きを制限し、軟組織の損傷を防ぎます。冷却は、痛みと腫れを抑える効果があります。消炎鎮痛剤は、痛みや炎症を軽減します。
保存療法で痛みが改善しない場合、徒手整復を行います。これは、医師が手技を用いて脱臼した肩を元の位置に戻す方法です。徒手整復は、局所麻酔下で行われます。整復後は、固定やリハビリテーションが必要です。
徒手整復でも痛みが取れなかったり、脱臼が繰り返したりする場合は、手術療法が検討されます。手術では、脱臼した肩関節を安定させるために、靭帯や軟骨の損傷を修復したり、人工関節置換術を行います。手術後は、リハビリテーションが必要です。
脱臼した肩の痛みが取れても、リハビリテーションが必要です。リハビリテーションでは、肩の可動域や筋力を回復させるための運動や理学療法を行います。リハビリテーションを適切に行わないと、肩の機能障害が残る可能性があります。
肩脱臼の痛みが取れない場合は、早めに整形外科を受診しましょう。放置しておくと、痛みが慢性化したり、肩の機能障害が残ったりする可能性があります。また、肩脱臼を繰り返さないためには、リハビリテーションをしっかりと行うことが重要です。
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