## もらい事故でいくらもらえる？

交通事故の中でも、特に精神的な負担が大きいのが「もらい事故」です。自分に過失がないにも関わらず、事故に巻き込まれてしまうため、心身ともに大きなダメージを受けることがあります。そして、気になるのは「もらい事故の場合、一体いくらくらい賠償金を受け取ることができるのか？」という点ではないでしょうか。

もらい事故の賠償金の内訳

もらい事故で受け取れる賠償金は、事故の状況や被害の程度によって大きく異なります。一般的に、以下の項目が賠償金の対象となります。

* **治療費:** 怪我の治療にかかった費用、入院費、通院費、薬代などが含まれます。 * **休業損害:** 怪我によって仕事を休んだ期間の収入減を補填するものです。 * **慰謝料:** 精神的な苦痛に対する賠償金で、入通院慰謝料と後遺障害慰謝料があります。 * **逸失利益:** 後遺障害が残った場合、将来得られたはずの収入減を補填するものです。 * **物的損害:** 車の修理費用や買い替え費用、積んでいた荷物の損害などが含まれます。

これらの項目を合計した金額が、もらい事故で受け取れる賠償金の総額となります。

慰謝料の算定基準

慰謝料の算定には、３つの基準があります。自賠責保険基準、任意保険基準、弁護士基準（裁判基準）です。最も高額になるのは弁護士基準で、自賠責保険基準が最も低額になります。

* **自賠責保険基準:** 最低限の補償を目的とした基準で、入通院期間や治療内容に基づいて算定されます。 * **任意保険基準:** 各保険会社が独自に設定している基準で、自賠責保険基準よりもやや高額になる傾向があります。 * **弁護士基準（裁判基準）:** 過去の判例に基づいて算定される基準で、最も高額になる可能性が高いです。

弁護士に依頼することで、弁護士基準で慰謝料を請求することが可能になり、賠償金額が大幅に増額されるケースも少なくありません。

過失割合と賠償金

もらい事故の場合、基本的に被害者側の過失割合は0%となります。しかし、例外的に被害者側にも過失が認められるケースがあります。例えば、信号無視をして交差点に進入した場合や、安全確認を怠った場合などが挙げられます。過失割合が認められると、賠償金が減額される可能性があります。

弁護士に相談するメリット

もらい事故に遭ってしまった場合、弁護士に相談することで、以下のメリットがあります。

* **適正な賠償金額の算定:** 弁護士は、過去の判例や法律に基づいて、適正な賠償金額を算定することができます。 * **保険会社との交渉代行:** 保険会社との交渉を弁護士に任せることで、精神的な負担を軽減することができます。 * **裁判手続きのサポート:** 裁判になった場合、弁護士は専門的な知識と経験に基づいて、あなたをサポートします。

特に、後遺障害が残ってしまった場合や、保険会社との交渉が難航している場合は、弁護士に相談することをおすすめします。

まとめ

もらい事故で受け取れる賠償金は、事故の状況や被害の程度によって大きく異なります。適正な賠償金を受け取るためには、早めに弁護士に相談し、専門的なアドバイスを受けることが重要です。日本には交通弁護士が多く存在しますので、まずは無料相談などを利用して、自分に合った弁護士を探してみましょう。