## 軽い追突事故でも病院に行くべきですか？ 追突事故は、程度の大小に関わらず、心身に大きな影響を与える可能性があります。特に、軽い追突事故の場合、「大したことない」と自己判断し、病院に行かずに済ませてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、後々になって症状が現れるケースも少なくありません。

そこで今回は、軽い追突事故であっても病院に行くべきかどうか、その理由と注意点について、日本の交通弁護士の視点から解説します。

事故直後の症状がなくても注意が必要

事故直後は、興奮状態や緊張状態のため、痛みを自覚しにくいことがあります。また、事故から数時間後、あるいは数日後に、むちうちなどの症状が現れることも珍しくありません。むちうちは、首や肩の痛み、頭痛、吐き気、めまいなど、様々な症状を引き起こす可能性があります。

時間が経ってから症状が現れた場合、事故との因果関係を証明することが難しくなることがあります。そのため、事故直後に症状がなくても、念のため病院を受診し、医師の診断を受けることをお勧めします。

病院を受診するメリット

病院を受診することには、以下のようなメリットがあります。

* **診断書の作成:** 医師の診断書は、事故による怪我を証明する重要な証拠となります。後日、保険会社に損害賠償を請求する際に、診断書が必要となる場合があります。 * **適切な治療:** 医師の診断に基づき、適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、早期回復を目指すことができます。 * **法的アドバイス:** 弁護士に相談することで、事故後の対応や損害賠償請求について、適切なアドバイスを受けることができます。弁護士は、医療機関との連携も円滑に進めてくれます。

どんな病院を受診すべきか

追突事故の場合、整形外科を受診することをお勧めします。整形外科医は、骨や関節、筋肉などの専門家であり、むちうちなどの症状を的確に診断し、適切な治療を行うことができます。また、必要に応じて、神経内科や脳神経外科など、他の専門医を紹介してもらうことも可能です。

病院を受診する際の注意点

病院を受診する際には、以下の点に注意しましょう。

* **事故状況を詳しく伝える:** 医師に、事故の日時、場所、状況などを詳しく伝えましょう。また、自覚症状についても、具体的に伝えることが大切です。 * **診断書を保管する:** 診断書は、後日、保険会社に提出する必要があるため、大切に保管しましょう。 * **弁護士に相談する:** 事故後の対応や損害賠償請求について、不安な点があれば、早めに弁護士に相談しましょう。

まとめ

軽い追突事故であっても、後遺症が残る可能性はあります。自己判断せずに、まずは病院を受診し、医師の診断を受けることが大切です。また、必要に応じて、弁護士に相談することで、適切な対応をとることができます。