交通事故に遭われた際、まずは人身事故として対応される方が多いですが、物損事故として処理されるケースも少なくありません。しかし、物損事故であっても、後々体に痛みが出てくることがあります。そのような場合、「物損事故だったけど、病院に行くべき？」「治療費は誰が負担してくれるの？」といった疑問が生じるでしょう。この記事では、物損事故後に病院を受診する際の注意点と、治療費に関する情報を詳しく解説します。

物損事故から人身事故への切り替え

物損事故として届け出た後でも、体の不調を感じた場合は、速やかに病院を受診し、医師の診断を受けることが重要です。診断書を作成してもらい、警察に提出することで、物損事故から人身事故への切り替えが可能になります。切り替えを行うことで、治療費や慰謝料などの損害賠償を請求できるようになります。

物損事故で病院を受診する際の注意点

物損事故で病院を受診する際には、以下の点に注意が必要です。

• 事故との因果関係を明確にする: 医師に事故状況を詳しく伝え、事故による怪我であることを明確にしてもらいましょう。
• 診断書を作成してもらう: 診断書は、人身事故への切り替えや損害賠償請求の際に重要な証拠となります。
• 治療費の領収書を保管する: 治療費は損害賠償請求の対象となるため、領収書は必ず保管しておきましょう。

治療費は誰が負担する？

物損事故から人身事故に切り替えた場合、治療費は原則として加害者の加入する保険会社が負担します。しかし、治療費の支払いをスムーズに進めるためには、保険会社との連携が重要です。事前に保険会社に連絡し、治療費の支払いに関する手続きを確認しておきましょう。

自賠責保険と任意保険

交通事故による怪我の治療費は、まず自賠責保険から支払われます。自賠責保険は、被害者救済を目的とした保険であり、自動車を所有するすべての人が加入する必要があります。自賠責保険でカバーできない損害については、加害者が加入する任意保険から支払われることになります。

弁護士に相談するメリット

物損事故から人身事故への切り替えや、保険会社との交渉は、専門的な知識が必要となる場合があります。弁護士に相談することで、適切なアドバイスを受け、スムーズな解決を目指すことができます。特に、後遺障害が残ってしまった場合や、保険会社との示談交渉が難航している場合は、弁護士への相談を検討しましょう。

まとめ

物損事故であっても、後々体に痛みが出てくることは珍しくありません。そのような場合は、我慢せずに病院を受診し、適切な治療を受けることが大切です。人身事故への切り替えや治療費の請求など、わからないことがあれば、早めに弁護士に相談することをおすすめします。弁護士は、あなたの権利を守り、適切な賠償金を受け取れるようサポートしてくれます。