交通事故に遭ってしまった場合、怪我の状態や事故の状況によっては、相手方と示談交渉を行うことになります。示談交渉は、被害者と加害者双方が合意することで成立します。そのため、示談交渉をスムーズに進めるためには、双方が協力し合うことが重要です。

この記事では、日本交通事故弁護士の観点から、示談交渉の手順について解説します。

1. 治療の状況を把握する

示談交渉を行う前に、まずは自身の怪我の状態を把握することが重要です。治療が完了していない状態で示談交渉を行ってしまうと、後から新たな症状が出た場合に損害賠償額を増額することができなくなってしまう可能性があります。そのため、治療が完了するまでは示談交渉をしないようにしましょう。

2. 相手方と連絡を取る

治療が完了したら、相手方に連絡を取り、示談交渉の意思を伝えましょう。この際、相手方の保険会社に連絡を入れます。保険会社から担当者が派遣されますので、担当者に示談交渉の希望を伝えましょう。

3. 示談交渉の条件を提示する

相手方と連絡が取れたら、示談交渉の条件を提示しましょう。示談交渉で請求できる項目は、主に以下の通りです。

慰謝料

治療費

休業損害

逸失利益

後遺症

慰謝料

4. 交渉を行う

条件を提示したら、相手方と交渉を行います。交渉では、双方の主張が食い違うことがよくあります。その場合は、お互いに歩み寄り、合意点を見つけるようにしましょう。示談交渉は、あくまでも合意によって成立するものです。そのため、どちらかが一方的に主張を通そうとするのではなく、双方が協力し合って解決策を見つけることが大切です。

5. 示談書を作成する

双方が合意に達したら、示談書を作成します。示談書には、示談金の金額、支払方法、示談内容などが記載されます。示談書を作成したら、双方が署名捺印を行い、示談が成立します。

まとめ

示談交渉は、交通事故の被害者が損害賠償を受け取るための重要なプロセスです。示談交渉をスムーズに進めるためには、被害者が自身の怪我の状態を把握し、相手方と協力し合うことが大切です。また、示談交渉では、請求できる項目や示談書の重要性についても理解しておくことが必要です。本記事が、交通事故の被害者の皆様の示談交渉のお役に立てば幸いです。