交通事故によるけがで多い捻挫とむち打ち。どちらも痛みを伴いますが、症状や治療法は異なります。今回は、捻挫とむち打ちの違いと、それぞれの適切なリハビリ方法について解説します。

捻挫

捻挫とは、関節を構成する靭帯が部分的に損傷した状態です。主な症状は、患部の腫れ、痛み、熱感、運動制限です。捻挫の程度によって、軽度?中度?重度に分類されます。

捻挫のリハビリ方法

捻挫のリハビリでは、安静、冷却、圧迫、挙上の「RICE」療法が基本です。その後、徐々に患部の可動域を回復させ、筋力を強化していきます。具体的には、アイシング、テーピング、運動療法などが行われます。

むち打ち

むち打ちとは、交通事故などの衝撃によって首が激しく揺さぶられ、首の筋肉や靭帯が損傷した状態です。主な症状は、首の痛み、こり、頭痛、めまい、吐き気などです。むち打ちも、程度によって軽度?中度?重度に分類されます。

むち打ちのリハビリ方法

むち打ちのリハビリでは、安静と首の固定が重要です。その後、徐々に首の可動域を回復させ、筋力を強化していきます。具体的には、首の牽引、温熱療法、運動療法などが行われます。

捻挫とむち打ちの違い

捻挫とむち打ちの違いは、以下のようにまとめられます。

損傷部位：捻挫は靭帯、むち打ちは筋肉や靭帯 症状：捻挫は腫れ、痛み、運動制限、むち打ちは首の痛み、頭痛、めまいなど リハビリ方法：捻挫はRICE療法と運動療法、むち打ちは安静と首の固定、運動療法

適切なリハビリを早期から

捻挫やむち打ちは、適切なリハビリを早期から行うことで、後遺症を残さずに回復することができます。交通事故に遭ったら、早急に医療機関を受診し、医師の指示に従ったリハビリに取り組みましょう。