交通事故に遭われた場合、休業損害を請求するためには、会社が発行する「休業損害証明書」が必要になります。しかし、会社が証明書を発行してくれないケースもあるようです。

会社が休業損害証明書を発行してくれない場合、どうすれば良いでしょうか？

証明書発行を拒否されたら

会社が証明書発行を拒否した場合、以下のような理由が考えられます。

• 従業員が自営業者である
• 有給休暇を利用している
• 休業日を利用している
• 会社の業務が特に忙しくない

会社側の主張に納得できない場合は、以下のような対応が考えられます。

1. 会社と話し合う

会社に直接出向き、証明書の発行を改めて求めてみましょう。その際、交通事故によって実際に休業していたことや、業務上の支障が出たことを説明しましょう。

2. 労働基準監督署に相談する

会社との話し合いがまとまらない場合は、労働基準監督署に相談しましょう。労働基準監督署は、会社に対して証明書の発行を指導してくれる場合があります。

3. 弁護士に相談する

労働基準監督署の指導でも解決しない場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。弁護士は、会社に対して内容証明郵便を送付したり、裁判所に訴訟を提起したりして、証明書の発行を要求することができます。

証明書がなくても休業損害を請求できる？

休業損害証明書がなくても、休業損害を請求できないわけではありません。以下のような方法で、休業損害を証明することができます。

1. 健康診断書の提出

交通事故によるけがや症状が記載された健康診断書を提出する。

2. 通院記録の提出

交通事故後に通院した記録を提出する。

3. 医師の意見書の提出

治療を担当した医師に、休業が必要だった旨の意見書を書いてもらう。

休業損害証明書がなくても、上記のような方法で休業損害を証明できれば、保険会社に対して休業損害を請求することができます。

ただし、証明書がなくても休業損害を請求するのは難しくなります。会社に何度も交渉したり、労働基準監督署や弁護士に相談するなど、時間と労力がかかる場合もあります。そのため、会社に証明書の発行を依頼することが最善の方法です。