交通事故に遭ってしまった場合、加害者に対して損害賠償請求をすることができます。損害賠償金の額は、事故の状況や被害者の負傷程度などによって異なりますが、どのような要素が影響するのでしょうか。

事故の過失割合

損害賠償金の額は、事故の過失割合によって大きく左右されます。被害者に過失がなかった場合は全額、加害者に過失がなかった場合は0 円となります。過失割合が5対5 の場合は、損害賠償金は50％となります。

負傷の程度

負傷の程度も、損害賠償金の額に影響します。軽傷であれば、治療費や休業損害などの実費が中心となりますが、重傷であれば、後遺症や精神的苦痛に対する慰謝料も加わります。後遺症が残った場合、将来の逸失利益や介護費用なども考慮されます。

治療費と休業損害

治療費や休業損害は、損害賠償金の算出において実費として認められます。治療費には、通院費、入院費、薬代などが含まれます。休業損害は、事故による休業によって発生した収入の減少分です。

慰謝料

慰謝料は、事故によって被った精神的苦痛に対する賠償金です。負傷の程度や後遺症の有無、事故の態様などによって額が異なります。過失割合が被害者にある場合、慰謝料は過失割合に応じて減額されます。

逸失利益と介護費用

逸失利益は、事故によって将来得ることができたであろう収入の減少分です。後遺症が残った場合、将来の就労が制限される可能性があるため、逸失利益が認められます。また、重傷で介護が必要になった場合、介護費用も損害賠償金の対象となります。

損害賠償金の額は、これらの要素を総合的に考慮して算出されます。事故に遭ってしまった場合は、弁護士に相談して、適切な損害賠償金を受けられるようにしましょう。