交通事故に遭い、けがをしてしまった場合、逸失利益を請求できることがあります。逸失利益とは、事故によって働けなくなったことで失った収入のことを指します。

逸失利益をもらえない場合

しかし、すべての事故で逸失利益がもらえるわけではありません。逸失利益がもらえない場合とは、以下のようなケースです。

1. 自営業者ではない場合

逸失利益は、自営業者やフリーランスなど、自分で事業を営んでいる人が対象となります。会社員の場合は、給与を減額されない限り、逸失利益として請求できません。

2. 働いていない場合

事故当時、働いていなかった場合は、逸失利益は発生しません。主婦や学生などは、逸失利益を請求できません。

3. けがが軽微な場合

けがが軽微で、仕事を継続できる場合は、逸失利益は発生しません。ただし、痛みや不快感などにより、業務効率が低下している場合は、逸失利益として請求できる場合があります。

4. 証明ができない場合

逸失利益を請求するには、実際に働けなくなったことを証明する必要があります。勤務先からの証明書や、税務申告書などが必要です。証明ができない場合は、逸失利益の請求が認められません。

逸失利益が認められる場合

逸失利益が認められる場合とは、以下のケースです。

1. 自営業者で、事故により働けなくなった場合

自営業者であれば、事故により働けなくなった期間の収入を逸失利益として請求できます。

2. 会社員で、給与が減額された場合

会社員の場合は、事故により業務効率が低下して給与が減額された場合、その減額分を逸失利益として請求できます。

逸失利益を請求するには、証拠書類を揃える必要があります。また、時効期間があるので、事故から3年以内に請求手続きを行う必要があります。