事故の相手が弁護士特約だとどうなる？

交通事故に遭った場合、相手方が弁護士特約に加入していたら、どのような影響があるのかについて解説します。

弁護士特約とは？

弁護士特約とは、保険契約に付帯できる特約で、交通事故などで加害者となった場合に、保険会社が弁護士費用を負担してくれるものです。具体的には、弁護士への相談料、着手金、報酬金などが対象となります。

弁護士特約に加入しているとどうなる？

相手方が弁護士特約に加入していると、主に以下のような影響があります。

• 早期に弁護士に相談できる：弁護士費用の負担が軽減されるため、被害者は経済的な負担を気にせずに、早めに弁護士に相談することができます。
• 専門的なサポートが受けられる：弁護士は交通事故に関する専門知識を有しており、被害者に対して適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。
• 交渉力が強化される：弁護士が交渉に介入することで、保険会社との交渉力が強まり、被害者がより有利な条件で示談を成立させることができます。
• 訴訟手続きの負担が軽減される：弁護士は訴訟手続きにも対応してくれるため、被害者が裁判所での手続きで負担する時間が軽減されます。

注意点

ただし、弁護士特約には以下のような注意点もあります。

• 保険金の限度額がある：弁護士費用の負担には限度額が設定されている場合があり、それ以上の費用は被害者自身が負担しなければなりません。
• 保険会社の指定弁護士になる：弁護士特約を利用すると、保険会社が指定した弁護士に依頼することになります。そのため、被害者が自由に弁護士を選択することはできません。
• 保険会社との関係が悪化する場合：弁護士が介入すると、保険会社との関係が悪化する場合があります。

まとめ

交通事故の相手方が弁護士特約に加入していると、被害者にとって早期に専門的なサポートを受けられたり、交渉力が強化されたりとメリットがあります。ただし、保険金の限度額や保険会社との関係悪化など、注意点もあることを理解しておく必要があります。