交通事故に遭われた際、休業損害は生活を支える上で非常に重要な補償です。しかし、「主婦だから」「学生だから」といった理由で、休業損害の請求を諦めてしまう方も少なくありません。特に学生の場合、「アルバイトをしていないから」「本業は学業だから」といった理由で、休業損害が認められないのではないかと不安に感じる方もいるでしょう。そこで今回は、学生が交通事故による休業で休業損害を受け取れるのかについて、詳しく解説します。

学生でも休業損害はもらえる？

結論から言うと、学生であっても休業損害を受け取れる可能性があります。休業損害は、交通事故による怪我のために、本来得られるはずだった収入が得られなくなった場合に認められるものです。学生の場合、アルバイト収入がある場合はもちろん、アルバイトをしていなくても、将来得られるはずだった収入が減少したと認められれば、休業損害が認められる場合があります。

休業損害が認められるための条件

学生が休業損害を請求する際に、重要なポイントとなるのは以下の点です。

• 交通事故による怪我と休業との因果関係：怪我によって、学業やアルバイトに支障が出ていることを証明する必要があります。医師の診断書や、休業期間中の出席状況などを参考にします。
• 休業期間の妥当性：怪我の程度や治療内容から、休業期間が妥当であると判断される必要があります。医師の指示に従い、適切な治療を受けることが重要です。
• 将来の収入減少の可能性：アルバイトをしていない場合でも、怪我によって将来の就職活動に影響が出たり、希望する職種に就けなくなる可能性があることを主張します。

休業損害の計算方法

休業損害の計算方法は、アルバイトをしているかどうかで異なります。

• アルバイトをしている場合：休業期間中のアルバイト収入を基に計算します。例えば、月収10万円のアルバイトをしていて、1ヶ月休業した場合、休業損害は10万円となります。
• アルバイトをしていない場合：将来得られるはずだった収入を基に計算します。この場合、学歴や年齢、将来の職業などを考慮して、算定されることになります。弁護士に相談することで、適切な金額を算出してもらうことができます。

休業損害請求に必要な書類

休業損害を請求する際には、以下の書類が必要となります。

• 交通事故証明書
• 診断書
• 休業損害証明書（アルバイト先から発行してもらう）
• 源泉徴収票（アルバイトをしている場合）
• 通学証明書
• 成績証明書

弁護士に相談するメリット

休業損害の請求は、複雑な手続きや交渉が必要となる場合があります。特に、アルバイトをしていない学生の場合、休業損害の算定が難しくなることがあります。弁護士に相談することで、以下のメリットがあります。

• 適切な休業損害額の算定
• 保険会社との交渉代行
• 複雑な手続きのサポート
• 法的アドバイス

交通事故に遭われた場合は、まずは弁護士に相談し、適切なアドバイスを受けることをおすすめします。特に、学生の場合は、将来への影響も考慮して、慎重に対応する必要があります。専門家である弁護士のサポートを受けることで、安心して治療に専念し、スムーズな解決を目指すことができます。