2024-07-24 58
交通事故に遭い、愛車が全損してしまった場合、保険で受け取れる保険金の額は、次の算式で計算されます。
ここで、時価とは、事故発生当時の車の市場価格のことです。時価を超える金額で保険に加入していたとしても、保険会社が支払う保険金は時価までとなりますので、注意が必要です。
また、保険金から免責金額が差し引かれます。免責金額とは、事故の被害について、自己負担する金額のことです。免責金額は保険契約時に自分で設定したものになりますが、一般的には5万円~10万円程度が設定されています。
例えば、時価が300万円で、免責金額が5万円の保険に加入していた場合、全損した場合の保険金は295万円となります。
しかしながら、保険契約時に「全損時の諸費用特約」に加入していれば、保険金に諸費用が上乗せされて支払われます。諸費用とは、事故によって発生した、保険金以外の費用のことです。具体的には、次の費用が該当します。
保険会社によって異なりますが、全損時の諸費用特約に加入すると、諸費用として10万円~50万円程度の金額が保険金に上乗せされます。例えば、時価300万円、免責金額5万円の保険に「全損時の諸費用特約」に加入していた場合、全損した場合の保険金は、諸費用20万円を上乗せして315万円となります。
全損時の諸費用特約は、全損事故による経済的負担を軽減するのに役立ちますので、加入を検討することをおすすめします。
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