交通事故に遭ってしまった場合、物損や人身事故のどちらかに該当するかは、事故の規模や被害状況によって異なります。物損事故の場合は車両の修理や損害賠償がメインとなりますが、人身事故の場合はケガの治療や後遺症の対応が必要になります。そこで、今回は物損事故から人身事故に切り替える手続きについてご紹介します。

人身事故の基準

物損事故から人身事故に切り替えるためには、一定の基準を満たす必要があります。一般的に、以下のいずれかに該当する場合、人身事故とみなされます。

• 負傷者が救急車で搬送された
• 負傷者が1週間以上治療を要した
• 負傷により後遺症が残った

切り替えの手続き

物損事故から人身事故に切り替える場合は、以下の手順で行います。

1. 保険会社に連絡する：事故発生後、物損事故として保険会社に連絡済みであれば、改めて人身事故に切り替えたことを伝えましょう。
2. 診断書を作成する：負傷の程度を証明するため、病院で診断書を作成してもらいます。
3. 警察に届け出る：物損事故で警察に届出済みであれば、人身事故に切り替えたことを伝え、改めて調書を作成してもらいます。
4. 自賠責保険会社に申請する：人身事故に切り替えたことを自賠責保険会社に申請し、必要な書類を提出します。

注意点

物損事故から人身事故に切り替える際には、以下の点に注意が必要です。

• 期限を守る：人身事故に切り替えるための手続きは、事故発生から一定の期限内に完了させる必要があります。
• 証拠を確保する：診断書や警察の調書など、切り替えに必要な証拠をしっかり確保しておきましょう。
• 交通弁護士への相談：手続きが複雑な場合や相手方と示談がまとまらない場合は、交通弁護士に相談することを検討しましょう。

まとめ

物損事故から人身事故に切り替える手続きは、負傷の程度や自賠責保険の適用範囲によって異なります。早めに保険会社に連絡し、必要に応じて診断書や警察の調書を作成し、期限内に手続きを完了させましょう。また、手続きが難しい場合は、交通弁護士への相談も検討してください。