事故の治療費は自己負担ですか？

事故に遭ってケガをした場合、治療費を請求できる相手によって、自己負担が発生する場合があります。交通事故の場合は、加害者またはその保険会社、自賠責保険のいずれかが治療費を負担します。

加害者またはその保険会社の負担

交通事故で被害者となった場合、加害者またはその保険会社が治療費を負担する義務があります。この場合、被害者は自己負担なく治療を受けることができます。ただし、以下のような場合は自己負担が生じる場合があります。

• 自己過失が認められる場合
• 治療費が適正な金額を超えている場合

自賠責保険の負担

加害者が無保険の場合や、自己過失割合が高い場合は、自賠責保険が治療費を負担します。自賠責保険は強制加入なので、事故を起こしたすべての車両が加入しています。

ただし、自賠責保険では治療費の補償額に上限があり、必要に応じて追加の治療費を自己負担する必要があります。また、自賠責保険から治療費を請求するためには、以下の条件を満たす必要があります。

• 加害者の車両が自賠責保険に加入していること
• 被害者が事故から3年以内に治療を開始したこと

自己負担の発生する場合

以下のような場合は、自己負担が発生する場合があります。

• 加害者が無保険または保険未加入の場合
• 治療費が自賠責保険の補償額を超えた場合
• 被害者の過失割合が50%以上の交通事故の場合（過失相殺）

自己負担を避けるためにも、交通事故に遭ったら、適切な医療機関で治療を受け、早めに弁護士に相談することが重要です。弁護士は、治療費の請求手続きをサポートしたり、過失割合の調査を行ったり、治療費の負担についてアドバイスしたりしてくれます。