交通事故にあうと、さまざまな損害が発生します。その中に逸失利益があります。逸失利益とは、事故により働けなくなった期間の収入のことです。この逸失利益、等級によって計算方法が異なります。

13級の逸失利益

13級の逸失利益は、後遺障害等級13級が認定された場合に支払われます。この等級は、比較的軽度の後遺障害です。労働能力が6～14％低下するとされています。

13級の逸失利益の計算方法は以下の通りです。

1. 基本日額の算出 年収 ÷ 365日 2. 逸失利益の算出 基本日額 × 逸失期間（日） × 逸失率（0.13）

逸失期間は、事故日から後遺障害が認定される日までになります。

逸失率の適用例

逸失率は、後遺障害の程度によって異なります。13級の場合は0.13ですが、他の等級では以下のように異なります。

1～8級：0.18 9～12級：0.13 14～15級：0.07

逸失利益は、後遺障害の程度が重いほど高くなります。

逸失利益の注意点

逸失利益には、以下のような注意点があります。

税金や社会保険料は差し引かれません。 ボーナスや残業代なども考慮されません。 自営業者は、事業収入から経費を差し引いた金額が逸失利益となります。

逸失利益は、事故によって被った経済的損失を補填するために重要な損害賠償です。後遺障害認定後、適正に請求できるよう、弁護士にご相談ください。